誕生石とは
身に着けるとお守りになる、幸せが訪れると言われる誕生石。その由来は諸説ありますが、旧約聖書の『出エジプト記』に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石、そして新約聖書の『ヨハネの黙示録』で理想郷として描かれた聖都の城門の12個の土台を飾る宝石などが誕生石の由来とも言われています。 現在の「誕生石」はそれらを基礎とし、その後地域や時代により変化していったと言われていますが、日本でよく知られている誕生石は1912年にアメリカの宝石業界により定められたものとなっています。 Laetitiaのベビーリングの誕生石はそれらに基づき使用していますが、記念の品として大切に箱の中に入れておくだけではなく身に着けて欲しいので強度なども考慮し選んでいます。
7月の誕生石はルビー
ルビーは、ラテン語の赤色を意味する「ルベウス」が名前の由来。赤い宝石といえばルビーを思い浮かべる人もおおいのではないでしょうか?今回は7月の誕生石、カラーストーンの代表とも呼べる赤い石ルビーを紹介します。
ルビーはどんな石?
ルビーはサファイアと同じ「コランダム」という仲間の石。
四大宝石のひとつであるルビーは、実は、ブルーやイエローなど様々な色を持つルビーと同じ「コランダム」という鉱物です。同じ化学組成をもつ石なのです。 コランダムは科学的に純粋であれば本来無色の鉱物なのですが、微量な元素が不純物として取り込まれることでさまざまな美しい色があらわれます。その中でも、1%程度の微量のクロムが含まれることによって赤色を見せる石だけを「ルビー」と呼び、ほかの色は「サファイア」と呼ばれています。サファイアはブルーのみならずピンクやイエローなど様々な色のものが知られていますよね。その中でも赤い色の石だけを「ルビー」として別に取り扱ったのには、その色の秘める魅力が特別だったからなのかもしれません。
人々を魅了する赤い色
赤い色が情熱や熱気を連想させるように、ルビーは古代より「勝利を呼ぶ石」とも呼ばれ、困難を打破し、勝利へと導くパワーがあると信じられてきました。当時はまだ鑑別技術も確立されておらずルビーではない赤い色の石までもルビーとして取り扱われていたという歴史もあるようですが、その深い赤い色は王や法王、皇帝たちを魅了し、王冠などに使われ身につけていたようです。熱血なイメージで生命力を感じさせるルビーは、戦いの神とされた軍神マルスが宿る宝石とも言われ、権力や富を表していました。
ルビーの色に付けられた名前。
ルビーの中でも彩度の高い最も美しい赤色のルビーは「ピジョンブラッド(鳩血色)」と称され非常に高く評価されています。先ほどルビーの赤色は微量のクロムに由来するとお伝えしましたが、クロム以外にもビロウの酸化鉄、あるいは、酸化チタンが含まれ、その量が色調に大きく影響を与えています。酸化鉄の含有量が増えると黒味が増え、また酸化チタンの含有量が増えると紫味が強くなる傾向にあります。 現在多くのルビーでは本来持っている赤色の美しさを引き出すことを目的に、加熱を行い黒味や紫味を除去する処理が行われています。
ルビーはどんな意味を持つ石?
ルビーの宝石言葉
「情熱」「仁愛」「純愛」「勇気」「自由」など
ルビーのパワー
・情熱的に生きたい
・富と権力をもたらし、財産や名誉も奪われることなく、平和な生涯を送る
・魔除け・幸福をもたらす
ルビーは7月の誕生石なだけでなく太陽星座牡羊座の誕生石でもあります。
赤いルビーはその石のエネルギーも強く、ダイヤモンドほど日本人にはなじみがないため少し敷居が高い石かもしれませんが、ルビーのもつ「独立」というような意味合いからも、成人したときに贈られる石でもあるそうです。 結婚40周年はルビー婚ともいうんですよね。情熱的なシーズンに身に着けて楽しんでみてはいかがでしょうか。
Comments