ベビーリングとは。
中世ヨーロッパで送られていた銀のスプーンがはじまり?
そもそもの始まりは、赤ちゃんに銀のスプーンを贈ると一生食べるのに困らないという中世ヨーロッパの習慣。それが少しずつカタチを変えてお子さんの1歳のお誕生日に贈られる赤ちゃんサイズの指輪になった。といわれています。
誕生石や刻印を入れて特別なお守りに
赤ちゃんの誕生石を入れることで「お守り」にもなり、またお誕生日やお名前の刻印を入れることで世界にひとつの赤ちゃんのためだけのジュエリーとなります。小さなベビーリングは赤ちゃんが身に着けるのではなく、ママがチェーンに通して、お子様の健やかな成長を祈って身に着けるもの。大きくなった時にあなたはこんなにも祝福されて生まれてきたのよと本人に贈る、親から子へ受け継がれるジュエリーです。
Laetitiaのベビーリングがうまれたきっかけ
30代前半まだ子供がいなかった頃、デザイナーとして働いていたジュエリーショップでベビーリングを扱うようになりました。ベビーリングを選ぶたくさんのお母さんやおばあさんたちに、受け継がれていくそのストーリーをお話しするのが嬉しくて仕方なかったです。
だけど。
そのあとその仕事から離れ、しばらくして私は母になって
違う違う。って思ったんです。
思っていた「ママ」と現実は違う。と感じて
ベビーリングを選ぶママはいつも幸せそうで輝いて見えました。赤ちゃんのことを一番に思いベビーリングを贈ろうと選びに来てくださった。私も子供が生まれたら、あんな風に優しいまなざしで赤ちゃんを見つめるのかなと思っていました。 でも、現実はちょっと違った。もちろん娘は可愛い。祝福の中で生まれてきたし、健やかな成長を祈っているけれど、いちばん構ってあげたいのは、いちばん大事にしたいのは、わたし自身のことでした。そばにいれば全神経は赤ちゃんに向かう。自分のことは後回し。 赤ちゃんを胸に抱けば幸せいっぱいで自然に笑顔がこぼれるしもう他に何もいらない。となるはずが、24時間神経を赤ちゃんに向けてちっとも休まらない。寝顔や笑い顔はやっぱり可愛くて緩むけど、それ以上に畳みかけてくる現実。一生懸命「ママ」をやろうとするほど「自分」は疲弊していきました。
それでも「娘より自分」そんなこと思うってその時のわたしには恐ろしいことでした。
こんな小さい子より自分のこと構ってって言うなんてひどい母親かもしれないとか、母親失格とか、ダメな母親だとか、そんな風に思ってたから。小さい子を預けて仕事をする。とか、また怒っちゃった。とか、自分の思っていた「いいお母さん」じゃないとか。私には無理!人として失格!って思いながらなんだか苦しかった。
だから。わたしみたいに、わたしとは違う苦しみで、子育てで孤独になりがちな母さんにこそお守りみたいに持って欲しいなと、そんなリングを作りたいって思ったんです。
Laetitiaのベビーリングに込めた想い
この小さな命に出会えたキセキを こんなにも愛しく幸せな出逢いを その時味わった思いを ギュッと刻み込む
想いは「ある」のだからその想いを小さなリングにギュッと込めて身に着けていて欲しい
生まれた時に感じた愛おしさや幸せを願ったその気持ちを小さなリングにギュッと込めてカタチにした。だからもう他人の言う「親なのに」「お母さんなのに」「子供がかわいそう」なんていう言葉にはとらわれない。言われてもいないのに「言われるかも」なんていう自分の中の恐れにも自分で立ち向かう。愛はここ(ベビーリング)に「ある」んだから、自信をもって私は私として生きていこう。あなたはあなたとして生きていこう。ママである自分も、「わたし」である自分も自信を持って生きていこう。 Laetitiaのベビリングは子供の幸せを祈るだけではなく「ママが自分らしく生きられる」そんなお守りになればいいなって思ってます。 そのままのあなたのままで、ママでいて大丈夫だよ。って
妊娠出産を経験して「誰ひとり同じじゃない」ということを知ったから
妊娠出産を経験して、みんなひとくくりに「妊娠」「出産」というけれど、誰一人同じ経験をするわけじゃないっていうことを知ります。出産予定日に生まれる人もいれば、何週間も早く出産する人もいる。つわりの具合。逆子。頭位。横位だってある。泣いたり笑ったりしながら、それでもお腹の中の子に会いたくて、その状態を受け入れてトツキトオカを過ごす。
怖さも歓びも悲しみも辛さも痛さも全部引き受けて、出産を経験します。それを経験したのだから、もう、何があっても大丈夫だって安心して欲しい。だから「ママのための」ベビーリングとしています。
実際のところ、私も2児の母としてまだまだ揺れる毎日です。きっとこれからもLaetitiaのベビーリングは形を変え増えていくと思います。大丈夫、安心しようっていうのは私自身へのメッセージを発しながら、同じように悩む・感じるママたちを応援していきます。もしかしたら娘たちがハタチを過ぎても、その時感じたことをカタチにしていくのかもしれませんね。
「わたしらしく」いるとき、それは夢に描いた「自分の理想通りのお母さん」であるかもしれない。もしかしたら、大っ嫌いだった自分のお母さんそっくりな自分にびっくりするかもしれない。妊娠や出産と同じように、誰一人として同じ子供はいないし、思い描く「母親像」も違う、出来ることも違う。だから、他人と比べず、自分と目の前の子供や家族のことをしっかり見て、自分らしいカタチを築いていかれますように。
これがLaetitiaのはじまりに、私がベビーリングに込めた願いです。
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