誕生石とは
身に着けるとお守りになる、幸せが訪れると言われる誕生石。その由来は諸説ありますが、旧約聖書の『出エジプト記』に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石、そして新約聖書の『ヨハネの黙示録』で理想郷として描かれた聖都の城門の12個の土台を飾る宝石などが誕生石の由来とも言われています。 現在の「誕生石」はそれらを基礎とし、その後地域や時代により変化していったと言われていますが、日本でよく知られている誕生石は1912年にアメリカの宝石業界により定められたものとなっています。 Laetitiaのベビーリングの誕生石はそれらに基づき使用していますが、記念の品として大切に箱の中に入れておくだけではなく身に着けて欲しいので強度なども考慮し選んでいます。
9月の誕生石はサファイア
9月の誕生石はサファイア。サファイアというと色鮮やかなブルーを思い浮かべる方も多いかと思いますが、実はピンクや黄色など様々な色があります。ダイヤ・ルビー・エメラルドとともに4大宝石ともいわれ、古くから愛されてきた宝石のひとつです。
サファイアはどんな石?
サファイアは何色?
サファイアは7月の誕生石ルビーと同じ「コランダム」という鉱物です。そのコランダムの純粋な結晶は無色透明なのですが、微量に含まれる元素によりさまざまな色合いを表します。ブルーがよく知られていますが、ほかにバイオレット、グリーン、イエロー、オレンジ、ピンク、パープル、ブラック、ブラウンなどが見られます。同じコランダムの中でも、クロムを含む赤色のものだけどルビーと呼び、酸化鉄・酸化チタンを含むことにより青色に見えるものやその他の色の石をサファイアと呼んでいます。 ダイヤモンドの次に硬度の高い石
サファイアの硬度は9でダイヤモンドの10に続く硬度の高い石です。そのことから、人の意思や組織、経営の礎などをしっかり固め。基盤をつくるのに非常に有益な石だといわれています。カリスマ性や勝利運を高める働きがあると信じられてきました。かのナポレオンもそんなサファイアにまつわる逸話があります。
「皇帝の石」サファイア
ナポレオンがドイツ征服に成功したとき、歴史的な聖遺物の多くある大聖堂から好きなものを献上するという約束がありました。ある日ナポレオンのジョセフィーヌの参拝に敬意を示し、聖遺物の中でも特別な「カール大帝の守護石サファイア」を彼女に見せました。すると彼女はすぐに気に入り、献上品はこれでいいと「持ち主が世界を征服する」と言われる石を持ち帰ることとなりました。夫が喜ぶと妻が持ち帰った石でしたが、それはすぐに妻に贈られます。実はサファイアは「色欲を封じる」という言い伝えがあり、浮気性な妻を心配しナポレオンが贈ったのでした。その後、妻ジョセフィーヌは夫に尽くし「皇帝の守護天使」ともいわれるようになったそうです。
実はこの話には続きがあり、浮気性だった妻を心配していたはずのナポレオンはサファイアを妻に贈ってから今度は自分が浮気に走るようになります。そして愛人との間に子供を作り、彼との間に子供のいなかったジョセフィーヌはナポレオンと離婚することとなります。その後のナポレオンは、ローマ王に任命されたもののロシア進攻にて敗退し孤島へ幽閉され生涯の幕を閉じました。あのとき妻から贈られたサファイアを自分の手元に持っていたなら、もしかしたら人生が変わっていたかもしれません。
サファイアはどんな意味を持つ石?
サファイアの宝石言葉
「賢明」「誠実」「慈愛」など
サファイアのパワー
・持ち主の意志の力を強くサポートし成功へ導いてくれる
・平和を祈り一途な想いを貫く
・人を愛し真実を突き詰めて貞操を守ってくれる
古代ギリシャや中世では、ブルーサファイアには目の病を治し、人々を悩みから救う力が宿るとされていました。また、「聖者の宝石」とも呼ばれ、司教の指輪にもはめられています。その手で信者にふれることで、誠実や慈悲が与えられ、人々の悩みや苦しみを癒してくれると信じられています。様々な呼ばれ方が伝わることから、昔から特別な力のある石だと信じられてきたことがうかがえますね。
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